茶山ポエムArt&Musicコンクール
公募対象ポエム一覧

List of Chazan Poems

茶山ポエム22点(英訳詩含む)、葛原しげる詩4点、合計26点の詩への作曲、挿絵(イラスト)を公募しています。その公募対象ポエム一覧は下へスクロールしてください↓

To watch Poems in English, please scroll to the bottom.↓

応募資格16歳以上

茶山ポエムとは?まずは、サンプルをお見せします。

 江戸時代の神辺町(現・広島県福山市神辺町)に生まれた天才漢詩人・菅茶山(かんちゃざん)がつくった漢詩を、子供にもわかり、かつ大人の鑑賞にもたえられるよう現代語訳した詩を「茶山ポエム」と言います。

 まずは、イラスト付きのサンプルをお見せします。

                          (茶山ポエム訳詩・中山善照)

SAMPLE-1

(まんが本2〜3ページ)

このポエムの解説:この詩は、菅茶山がよく知っている神辺のお寺の住職で、花が好きで好きでたまらない花狂いの和尚さんをちょっとからかって詠んだものです。

 江戸時代も後期になると、生活文化が発展し全国で園芸が盛んになり、朝顔の品種改良も大流行して千種をこえる新種がつくられたほどです。花が大好きな人も多くいて、この和尚さんもその一人だったと思われます。

SMPLE-2

(まんが本6ページ)

応募作品の作り方

 このようなポエム26点から好きなものを選び、そこから湧いたイマジネーションで挿絵(イラスト)を描いてください。また、曲をつけて歌にしてください。イラストの場合、ここに掲載されている絵のスタイルを踏襲する必要はありません。あなた独自の感性と技術で描いてください。

 (絵とポエムの関係をよく理解するためには『まんが福山の歴史・神辺編』をお読みになることをおすすめします。すべてのポエムに絵が添えられていますから)

POEMS IN ENGLISH

SAMPLE-3

(まんが本71ページ)

 英訳詩について

 英訳詩は英国人マイケル・リトルモア氏によって意訳されたものです。和風英語ではありませんから、作曲に応募される方、この英詩の旋律をよく味わってメロディにしてください。

  (POEMS IN ENGLISH WAS TRANSLATED BY MICHAEL LITTLEMORE FROM ENGLAND)

List of Chazan Poems (SCROLL DOWN)↓

  ●01

     茶山ポエム・山寺の和尚さん花が好き


     山寺の和尚さん花が好き
     お金なんかはほしくない
     ところが和尚さん 

     お金がいるの

      (どうしてどうして

           お金がいるの?)
 

     毎年珍種の花買うために
     山寺の和尚さん花が好き
     そこで時には 
     山から下りて
     お布施あつめに 
     ちょいと里まわる

 

もとの漢詩

 上人好事花のため顛す  しょうにん こうず はなのために てんす

 唯名花を愛し銭を愛せず  ただ めいかをあいし ぜにを あいせず

 是れ年々奇種を購うために  これ ねんねん きしゅを あがなうために

 山を下って時に乞う衆生の縁 やまを くだって ときにこう しゅじょうのえん

 
 

   ●02

    茶山ポエム・夕立


    きょうの夕立
    すごかった
    走って逃げても
    追っかけて
    蓮池ダダダッと
    たたきつけ
    あっというまに
    遠くへ行った 
    すると夕日がパッとさし
    のんびり
    田んぼの水車がまわり 
    あれれ なーんにも
    なかったみたい

 

もとの漢詩

夏日雑詩十二首 かじつ ざっし じゅうにしゅ

滂沱たる雨勢人の行を逐う ぼうだたる うせい ひとのいくを おう

俟て聞く荷池乱點し鳴るを まってきく かち らんてんし なるを

俄頃奔雲残日を漏らす  がけい ほんうん ざんじつを もらす

稲田仍お𨂻車の聲あり  とうでん なお とうしゃの こえあり

  ●03

   茶山ポエム・梅


   山の谷間の奥深く
   小さな村が
   あったんだ
   家は四、五軒
   さびしいな
   誰も来ないよ
   さびしいな

   あるとき村人
   梅の木植えた
   それから後の
   谷間の村は
   花見の人で
   おおにぎわい

もとの漢詩

  渓村三五戸        けいそん さんごこ

  一向風塵を絶す   いっこう ふうじんを ぜっす

  梅花を植えてより後 ばいかを うえてより のち

  春来外人を引く    しゅんらい がいじんをひく

  ●04

   茶山ポエム・蝶の夢


   おや 蝶が眠っている
   ぐっすりと
   眠っている
   どんな夢を見てるの?
   花から花へ 
   どの花とまろと
   迷っているのかな
   教えてあげる
   村の辺りに
   白いアンズの花が
   咲きはじめてるよ
   それからね
   山のふもとは
   もう桃の花盛りさ 

もとの漢詩

 蝶七首          ちょう ななしゅ

 胡蝶春眠熟す     こちょう しゅんみん じゅくす

 夢は迷う花気の中  ゆめは まよう かきのなか

 村辺初めて杏白く  そんぺん はじめて あんずしろく

 源裏正に桃紅なり  げんり まさに もも くれないなり

  ●05

   茶山ポエム・花の香り


   花の香りはすごいんだ
   ずっと遠くにもう
   伝わってるぞ
   ほらごらん
   あの蝶いっぴき
   西から来たし
   この蝶ひらひら
   東から来ただろう

もとの漢詩

 一花香幾陣ぞ   いっかこう いくじんぞ

 已に覚ゆ      すでに おぼゆ

 両辺に通ずるを  りょうへんに つうずるを

 一蝶西自り至り  いっちょう にしより いたり

 一蝶東自り来る  いっちょう ひがしより きたる

  ●06

   茶山ポエム・蛍


   たそがれの谷間に
   いっぱい蛍が飛んで
   乱れて飛んで
   笹の葉透かして
   ぴかぴか光る
   藤の葉とおして
   ぴかぴか光る

   歌を歌って山道歩こ
   暗くなっても
   心配ないよ
   ほたるの光で帰れるさ
   谷間にかかった細い橋
   ほたるの光で渡れるさ

もとの漢詩

 蛍七首       ほたる ななしゅ

 満渓の蛍火    まんけいの けいか

 黄昏に乱る     こうこんに みだる

 竹に透かし     たけに すかし

 藤を穿ちて     ふじを うがちて

 各々光を競う   おのおの ひかりを きそう

 吟歩して愁えず  ぎんぽして うれえず

 還た夜に入るを  また よるに いるを

 余照を借り将って よしょうを かりもって

 山梁を渡る     さんりょうを わたる


 

  ●07

   茶山ポエム・夏日暮れ

 

   夕陽沈んだ 空まだ赤い
   田んぼの若苗 

   萌え重なって
   遠くで雷 どこかで雨か
   山のてっぺん 雲の中

 ●もとの漢詩

 落日残紅在り   らくじつ ざんこう あり

 新秧嫩翠重なる  しんおう どんすい かさなる

 遙雷何処の雨ぞ ようらい いずれの ところのあめぞ

 雲は没す両三峯 くもは ぼっす りょうさんぽう

08

茶山ポエム・英訳夏日暮れ

Evening Sketch

The evening sun has set,

But the sky is still a burning red,

Young seedlings in the rice paddy

Have rapidly become tall and strong.

It's thundering in the distance,

Maybe it's raining somewhere.

Thick clouds form on the top of the mountains.

  ●09

   茶山ポエム・春や春


   きのうの夜の 里の雨
   今朝の柳に 緑を添えた
   春色 日ごとにふかくなり
   吹く風 日ましにあたたかく
   アハハ春!野に出るぞ!
   きみたち本をとじたまえ
   東の家から 肴をさげて
   西の隣は 美酒もって
   つれづれさそって高みに登りゃ
   見わたすかぎり 春や春!

もとの漢詩

  郊村一夜の雨       こうそん いちやの あめ

  更に添う柳梢の緑     さらにそう りゅうしょうの みどり

  春色日に以て深く      しゅんしょく ひにもって ふかく

  和風日に以て燠なり    わふう ひにもって あたたかなり

  将に芳辰を賞せんと欲す まさに ほうしんを しょうせんと ほっす

  児をして誦読を輟めしむ  じをして しょうどくを やめしむ

  東舎嘉魚を持し      とうしゃ かぎょを じし

  西隣芳ろくをたずそう    せいりん ほうろくを たずそう

  相将いて高原に上る   あいひきいて こうげんに のぼる

  聊か以て遠目を縦ままににす いさいさかもって えんもくをほしいままにす

10

茶山ポエム・春や春 英訳詩

 

 



Sketch

Last night it rained in the countryside.
This morning the willows look fresh and bright.
The colour of spring deepens day by day,
The breeze is getting warmer daily.
Ho! Spring is here!  I'm going out to the fields.
Close your books please.
A neighbour from the house to the east carries fish.
A neighbour from the house to the west has the best
SAKE.
I ask them to climb up to the hill.
Everywhere, all you can see are the sights of spring.
Spring, spring, spring is here!

11

茶山ポエム・蓮採る少女(意訳1)


蓮採る少女は 年齢(とし)十五
人目恥じらい 花陰を出でず
風おこり 花乱れて
見え隠れする 黒き横髪

もとの漢詩

 十五採蓮の女       じゅうご さいれんの おんな

 人を恥じて花を出でず  ひとをはじて はなを いでず

 風起こって花繚乱    かぜおこって はな りょうらん

 時々鬢烏を露わす    ときどき びんあを あらわす

 

これらの英詩は、英国人・マイケルリトルモア氏が英訳したものです。

これらの英訳詩に絵を添え、または曲をつけることもできます。詳しくは応募要項をお読みください。

12

茶山ポエム

   蓮の花採る少女は十五(意訳2)


蓮の花採る
少女は十五
年齢(とし)や恥ずかし 花のかげ
息をひそめて 身をかくす
風おこり 蓮ゆらぎ
花かげに見える 黒髪の
蓮の花採る 少女は十五

 

13

茶山ポエム・蓮採る少女 英訳詩

A Girl And Lotus Flowers
The young girl is fifteen.
She is cutting a lotus flower.
She is so shy that she can't leave the lotus flowers.
Then the wind begins to blow,
Causing the flowers to sway,
Sometimes allowing me to see
The side of the girl's black hair.

  ●14

   茶山ポエム・学校の秋みつけた


   秋はどこから はやく来る
   秋は学校 いちばんはやい
   ほらね 生徒の挨拶きびきびと
   教える声もさやかになって
   燈火親しむ しずかな宵と
   書物をめくる 午後の風
   秋はどこから はやく来る
   それは学校 もう来てる

もとの漢詩

 何の処か秋来ること早し    いすれのところか あき きたること はやし

 秋は来たる古学宮        あきは きたる こがっきゅう

 礼容趨ること始めて健に    れいよう はしること はじめて けんに

 講舌渇方に融す         こうぜつかつ まさに ゆうす

 人は各々宵燭を親しみ     ひとは おのおの しょうそくを たのしみ

 書は午風に曝すに堪えたり しょは ごふうに さらすに たえたり

 秋来る何の処ぞ早き     あき きたる いずれのところぞ はやき

 秋は古学宮の中に在り    あきは こがっきゅうの なかにあり

15

茶山ポエム・学校の秋みつけた 英訳詩


Autumn at School
Where the first place you know autumn has begun?
At school, of course.
You see students' greettings are lively,
Teachers' voices are clear.
That peaceful early evening when one enjoys the lamplight,
That afternoon breeze turning over leaves of a book,
It's at school, and autumn has come already!

16

茶山ポエム・蝶と花ふぶき(意訳1)
 

    風にわか
    花ふぶいて
    庭椅子を打つ
    そのひとつ
    舞い上がり
    あっと
    枝にかえる
    おっあれは蝶!

 もとの漢詩

  衝風花樹に触れ        しょうふう かじゅに ふれ

  花落ちて吟榻を打つ     はなおちて ぎんとうを うつ

  一片枝に還る          いっぺん えだに かえる

  知る陀の是れ胡蝶なるを   しる だのこれ こちょう なるを

  ●17

   茶山ポエム・蝶と花のフーガ(意訳2)

    ※童謡風に意訳しています。


   風風ざざっと 
   木の花散った
   蝶があわてて仲間かと 
   飛んで追いかけ
   いっしょに落ちた
   これはしまった花だった
   あわてて蝶は飛びかえり
   枝にとまって知らん顔

18

山ポエム・蝶と花ふぶき 英訳詩
 

A Sudden Wind
Flowers start to sway.
Petals blown up in the air
Land on the garden chair.
One of the petals, picked up by the wind,
Returns to the branch.
Oh! no!   It's a butterfly.

19

茶山ポエム・蝶の行く道


  もしもだね
  野山に遊んで分かれ道
  ぼくなら蝶についてくな
  蝶の心を知ってるからさ
  なぜって 
  蝶は花いっぱい
  咲いてるところへ
  行くもんな

 ●もとの漢詩

  行楽若し岐に迷わば      こうらく もし きに まよわば

  宣しく胡蝶に随うて去るべし よろしく こちょうに したごうて さるべし

  吾胡蝶の心を知る        われ こちょうの こころを しる

  會ず花多き処に向かわん  かならず はな おおきところに むかわん

20

茶山ポエム・蝶の行く道 英訳詩

You know, If I

If I were to find a crossroads while playing in the fields,
I'd follow the butterflies.
I'd choose the road the butterflies are taking,
Because I can read the butterflies' minds.
They fly to a place Where there are a lot of flowers!

21

茶山ポエム・冬至(備後弁で意訳)


  年ゅーとりゃんした七十五
  山や川にゃあ また春来うに
  髪ゃあ 短うなるばあじゃ
  いつか長ゃんが生やんホか

  もとの漢詩       

   衰老七十五           すいろう しちじゅうご

   江山復た一陽          こうざん また いちよう

   鬂絲日に随うて短し      びんし ひに したごうて みじかし

   何の日にか解く長きを添えん いずれの ひにか よく ながきを そえん

22

茶山ポエム・冬至 英訳詩

The Winter Solstice
You know, I've already reached 75 years of age.
Though spring will come round again on the riverbanks And in the mountains,
My hair grows thinner every day.
I wonder if it'll grow thicker some day?

23

 

葛原しげる詩・鬼の物尺(ものさし)


  鬼のものさし
  火の見のやぐら
  「早く夜になれ闇になれ」
  沈む夕日をはかってる
  待ちかねている
  黒鬼たちが
  夜昼さかいの魔の洞で
  沈む夕日をはかってる

 ※作曲の方 この詩の解説

葛原しげるは童謡詩人として知られていますが、この詩は童謡とは趣がちがい、文学性が高い。したがって、この詩への作曲は童謡風ではなく、歌曲風のメロディを望みます。

  ●24

   葛原しげる詩・天狗松


  鎮守の御山の天辺で

  御幣の形に太枝張って

  村をば見下ろす一本松。

  村中の子供が自慢の松よ

  大松 男松 天狗松。

 

  朝から吹いていた風が止み

  鳶が どこかへ見えなくなると

  松には 天狗が下りたとて

  峠の吾助が法螺貝吹いて

  お神酒を祭りに登って行く。

 ※この詩の解説 

 この詩は葛原しげるが子供のころを思い出してつくったもので、御山(おやま)というのは神辺の八尋村と竹田村の境にある八尋富士、その天辺にある松は「くいーん松」と呼ばれていた。

 

 (※くいーんは神辺の古い方言で天狗のこと)

 葛原しげるの作詞意図は、
 (吾助という人物のモデルは)村の石鎚詣りの先達の老人で、いつも元気の善い赤い顔の大きな男でしたが、ある日、その「くいーん松」を、よく晴れた空に、しみじみ見上げて、 さて、
 「うん、おいでになったぞ。天狗様がおいでになったぞ。八つ手の扇をひらいて、それ見よ、東の枝の端に、いや、今度は西の端に、八つ手の扇でばっさばっさとあおいでいらっしゃ

る」と真剣でした。そしてつづけて、
 「さ、わしは、お神酒を供えて来にゃならん。さァ、子供も、みんな、ついて来いよ。天狗様は、子供が大好きじゃ」と笑いもせずいって、そして本当に一升樽を下げて、山へ上ったとか。
 東京へ来て二十年、私は、時々思い出しましたが、なるほど、こうもあろうかと、この春の末の夜明けの寝覚めにできた拙作。

★作曲の方

 この詩は童謡風ではなく、歌曲風で作曲してください。詩の後半は非現実的な光景ですが、むかし、草深い山里には吾助のような奇人が現実にいたのではとも思えます。

25

葛原しげる詩 夕日


  ぎんぎんぎらぎら
  夕日が沈む
  ぎんぎんぎらぎら
  日が沈む
  まっかっかっか
  空の雲
  みんなのお顔も
  まっかっか
  ぎんぎんぎらぎら
  日が沈む

26

葛原しげる詩 村祭り


  村の鎮守の神様の
  今日はめでたい 
  御祭日
  どんどんひゃらら 
  どんひゃらら
  どんどんひゃらら 
  どんひゃらら
  朝から聞こえる 
  笛太鼓  

●作曲の方、NEW MELODYにチャレンジ!

「夕日」は、室崎琴月作曲のものが知られていますから、新しく作曲するのはなかなか難しいと思いますが、現代的なメロディとリズムで新時代の「夕日」を作曲してみませんか?26番「村祭り」も同じです。古典を再創造してください。